オンボード光モジュール LIGHTPASS®-EOB 100G vol. 1

I-PEXはオンボード光モジュールLIGHTPASS®-EOB 100Gを開発。本記事にて光モジュールの詳細内容をご紹介します。以下はその代表的な特徴となります。

  • NPO(Near Packaged Optics)をターゲットとしたオンボード超薄型100Gbps(25Gbps x 4ch 送受信)の光トランシーバ。
  • 光源は光トランシーバエンジンに搭載し外部光源は不要。
  • 使用しているレーザは量子ドットレーザであり、高温動作でも十分な寿命と信頼性を確保。
  • 薄型モジュールを実現するために、斜めカットファイバアレイを適用し、モジュール高さ2.3mmを実現。
  • 高放熱モジュール構造を実現し、ケース温度(Tc)105℃でもエラーフリー(BER<1E-12)動作を確認。
  • 試験機器、センサー、カメラ、ロボット、医療、航空宇宙、車載と幅広い用途への提案が可能。

LIGHTPASS®を以下項目別で説明します。

1:超薄型光モジュール
2:世界最小クラスの超小型光トランシーバエンジン
3:高速、低背の電気コネクタ
4:超低背ファイバアレイ
5:高放熱モジュール構造
6:超薄型光トランシーバモジュール評価結果
まとめ


1:超薄型光モジュール

LIGHTPASS®-EOB 100Gとは?

光電変換モジュールとしての汎用名称は、EOM(Embedded/Electro Optical Module)で超薄型形状の光モジュールEOB(Embedded Optical Blade)を表した造語です。

1) 製品仕様

  • 伝送レート:双方向100Gbps(NRZ、25Gbps x 4ch)
  • サイズ:(W)29.8mm x (D)29.0mm x (H)2.3mm
  • 光ファイバ:Φ50/125 MMF
  • 波長:1310nm
  • 電気インターフェース:メカニカルロック付き水平嵌合コネクタ
  • CABLINE®-CA 0.4mmピッチ、60ピン
  • 光インターフェース:12芯 MTコネクタ、250μm pitch
  • 操作性:MCU内蔵、ユーザーでの制御は不要
  • 動作温度範囲:-40℃~+85℃(+105℃) ケース温度
  • 安全性:Class 1

 

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①長さ: 100 m  ②幅: 29.8 mm  ③奥行: 29.0 mm  ④φ50/125  ⑤12コア MT コネクタ
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①嵌合高さ: 2.3 mm

2) 構成部品

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①IOCore®
・シリコンフォトニクス技術を用いた送受内蔵の光トランシーバ
・100Gbps NRZ (25Gbpsx4ch Tx/Rx) NRZ. λ:1310nm MMF MCU
②CABLINE®-CA/CAF
・高速、低背コネクタ
・ロック付き
③MCULIGHTPASS-EOS_ds05.jpg
・I/OCore®の温度や電源電圧を監視ユーザー側での細かい調整は不要。電源供給のみで動作。
Fiber ArrayIGHTPASS-EOS_ds06_0.jpg
・50/125 マルチモード光ファイバ
・MT フェルールによる引出し

 

3) 特徴

  1. 超薄型構造

部品の高さが低いことで、ヒートシンクやファンの下に実装することが出来る。ASIC の近傍に配置することで基板伝送のLoss を最小限にすることが可能。

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基板配線伝送ロス小。ヒートシンクやファンの下に配置可能。             ①嵌合高さ: 2.3 mm

 

  2. 高放熱機構

薄型・金属Shell・扁平構造により熱を拡散。

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①ヒートシンクは、使用条件により追加要求されます
②基板
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上部のヒートシンク及び下部の基板へモジュールの熱を効率よく拡散

 

  3. メカニカルロック機構

コネクタのロックバーにて半嵌合及び嵌合外れを防ぎ、アンカーにて振動による光モジュールの浮きを防止。

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①ロックバー  ②嵌合  ③メカニカルロック

 

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アンカー部材

 


つづきはこちらから: 2: 世界最小クラスの超小型光トランシーバエンジン