Indonesian Plant Wins National Worker’s Assurance Program Award (2019/Aug/1)
「Paritrana Awardを受賞できたことは大変な光栄ですが、一番の喜びはここで働く社員のみなさんの生活に積極的に関わることができたことです。」(Affendy Bin Saidi、取締役/インドネシア・ビンタン工場(PT. Pertama Precision Bintan)
従業員のケアを充実させる取り組みが、働いている方々の心をつかむだけではなく、政府からの表彰にもつながりました。インドネシア・ビンタン工場を運営するPT. Pertama Precision Bintan(以下PPB)は、社員の福利厚生と社会保障への取り組みを認められ、インドネシア政府が発行するParitrana Awardという名誉ある賞で2018年度 中小企業部門第一位を獲得しました。
PPB取締役であるAffendy Bin Saidi氏は、「Paritrana Awardを受賞できたことは大変光栄ですが、一番の喜びはここで働く社員のみなさんの生活に積極的に関わることができたことです。」と語ります。同社は、精密技術に強みを持つグローバル企業である第一精工の子会社です。第一精工はアジア、ヨーロッパ、北米に複数の工場および拠点があり、ビンタン工場ではI-PEXブランドのコネクタを製造しています。
Paritrana Awardは、労働者の福利厚生と社会保障の改善に重点を置く一方で、企業と政府のコミュニケーションの活性化や、企業がこれらの基準を守ることを推奨する目的で、インドネシア政府によって創設されました。
PPBのリーダーチームは、社員とその家族の生活改善に貢献し、模範例を示した取り組みの証として、この名誉ある賞を受賞できたことを大変誇りに思っています。この賞を獲得することは決して容易ではありませんでした。ファイナリストである107社もの中小企業の中から、12社のみが受賞の栄誉を勝ち取ります。これに勝ち抜くため、PPBは労働者の保険と福利厚生に関する達成指標に関する総合的なリストを作成し、政府と民間から選ばれた名高い審査員の方々へのプレゼンテーションを行いました。
「保険は心のやすらぎを与えてくれます。もしもの時にどの様なサポートが受けられるかを理解しておく事で、安心して普段の生活を送る事ができます。」(Affendy Bin Saidi、取締役)
この賞における重要な判定基準の一つは、政府が社会保障給付を支援するために用意したアプリのダウンロード・使用方法を、企業がどのように工夫して従業員に説明を行ったか、という点でした。新たなテクノロジーに慣れる事で、個々のスキル向上にもつながっています。
「従業員の中には遠方の出身者もいますが、彼らは自分達に与えられた可能性を認識していない恐れがあります。」と、Affendy氏は説明します。「彼らは、実直に仕事に取組むことで人生は良い方向に変えることができる事を学び、それは、故郷の子供達に教えられる教訓にも繋がっています。福利厚生の拡充を優先するPPBのような企業で働くことで、人生をより豊かなものにしているのです。」
PPBのリーダーチームは、最高賞のトロフィーを持ち帰っただけでなく、副賞として新車のトヨタ・アギア(日本では未発売)を獲得しました。この賞の精神に則り、雨の日の従業員の移動などに活用しています。
PPBのリーダーチームは、おもいやりの文化をサステイナブルにしていきたいと言います。従業員を支え続けるため、社内報を通じて社員への有益な情報発信を継続し、個人的な問題を抱える社員の家族を支援する寄付を募る活動などを行っています。
Affendy氏は最後にこう締めくくりました。「PPBでは、製造と出荷を主に行っており、表舞台でのスポットライトを浴びることはあまりありませんが、今回の賞は非常に意味のあるものだと気が付きました。これをきっかけに、PPBがお客様も従業員も幸せにできる企業として、インドネシア国内での知名度向上に繋がっていくでしょう。」
プログラムの継続的な成功と従業員へのポジティブな影響を表している模範企業として、PPBは、州の社会保障機関から、受賞すれば2年連続受賞となる2019年度のParitrana Award候補に推薦を受けています。