MHF® LKシリーズ / 超小型RF同軸コネクタ(ロック機構付)
MHF®シリーズのロック機能
小型RFコネクタMHF®シリーズは、高速通信を可能にする幅広い周波数帯域に対応しており、機器の高密度設計や小型化に最適で、ロック機能を搭載したLKタイプがあります。LKタイプは組立時にロックをスライドさせることで簡単にロックをかけられる構造を持ち、コネクタの嵌合保持力強化を可能にするため、機器内のアンテナモジュールの接続の振動、衝撃対策にも効果を発揮します。
メカニカルロック時のMHF® I LKは、追加のメカニカルロック機能を持たない一般的なフリクションロックタイプの小型RFコネクタMHF® Iコネクタと比較した場合、初期嵌合保持力が約2倍に達します。またメカニカルロックを解除した状態でMHF® I LKの挿抜を30回の行った後、メカニカルロックをした場合の嵌合保持力はMHF® Iコネクタの約3倍という結果がでています。このような高い保持力により、MHF® I LKは、小型にも関わらず走行時の衝撃と振動の下でも高い信号の接続信頼性を確保することが可能になっています。
このようなMHF® I LKコネクタの高い嵌合保持力と接続信頼性により、嵌合したコネクタを固定するために追加テープ工程や接着剤による固定工程、または再度抜去が必要な場合の固定材の除去工程などの削減が可能となり、生産ラインでの組み立て効率を向上と製品の製造コストの削減が期待できます。
ロック・ロック解除作業とロックの状態確認
また、ロックカバーを前後にスライドさせるシンプルでわかりやすいワンアクションにより簡単にロックとロック解除を行うことが可能で、ロックの状態を目視で確認できるCheck windowが備わっていることから、取り扱い時のロックの確実性を高め、製品の検査やメンテナンス時などプラグを抜去する必要がある場合でも容易にロックの解除と、再ロックの作業を行うことが可能です。
IoTや5Gなどの通信技術の発展とともに、今後も自動車のデジタル化やネットワーキング化が進み無線通信機能を備えた統合インテリジェントコックピットやヘッドユニットなどの開発はさらに活発になっています。MHF® I LKコネクタは、このような無線通信機器において安定した嵌合状態を確保する必要のあるデバイスに最適な製品として、お客様の生産ラインのサプライヤーや品質エンジニアなどからも高い評価を得て採用をいただいています。
ロック機能付きMHF®シリーズのラインナップ
製品名 | 主な特長 | 同軸ケーブル対応サイズ |
---|---|---|
MHF® I LK | 対応周波数帯域: Up to 9 GHz | AWG#30 (O.D. 1.80 mm & 1.37 mm) AWG#32 (O.D. 1.32 mm & 1.13 mm) AWG#36 (O.D. 0.81 mm) |
MHF® 4L LK | 対応周波数帯域: Up to 12 GHz | AWG#30 (O.D. 1.37 mm) |
MHF®-TI | 90N min.の高嵌合保持力 | AWG#24 (O.D. 3.00 mm) AWG#26 (O.D. 2.80 mm) |