新規電源端子AP-50を開発中 (2024/5/16)
開発背景
モビリティ業界においてCASEが100年に1度の技術革新だと言われて久しいですが、くるまの電動化と電子化の進展に伴い自動車で使用される電力は年々増加しています。一方でインバータやDCDCコンバータなどの車載パワーエレクトロニクス装置は、より一層の小型化が求められています。
この動向に対して、I-PEXは2020年に基板間接続電源端子AP-10をリリース、その後AP-LT10・AP-TSS10など、APシリーズとしてラインナップの拡充を図っています。そして現在、定格温度と定格電流値を大幅に拡大したAP-50の開発を進めています。AP-50をご使用頂くことで、増加する電力を伝送する為に必要なコネクタ数量を抑えることができます。また、コネクタによる基板専有面積を減らすことで機器の小型化に寄与します。
なお、2024年5月22日~24日にパシフィコ横浜にて開催される人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMAでAP-50の参考展示を行います。
製品特長
AP-50は50Aの直流電源に対応可能な基板間接続用の電源端子です。既存製品からばね部の形状を見直すことで、より高い定格温度(-40℃~150℃)への対応を実現しました。また、同一基板上でコネクタを複数個実装することを想定し、嵌合性を保つためにフローティング性能をより向上させています。加えて車載部品として、長時間の振動にも耐えうる高い微摺動摩耗への耐性を確保しています。
製品仕様
嵌合タイプ | 垂直 |
定格電流 | 50A DC |
嵌合高さ | 15.0mm nom. |
奥行き | 9.0mm |
幅 | 8.0mm |
定格温度 | -40 ℃ – 150 ℃ |
フローティング | ±1.0 mm ±5° |
開発中の製品のため、上記の製品仕様は変更になる場合があります。また、量産開始時期は未定ですが、サンプルのご提供やカスタム製品へのご対応は可能です。製品詳細につきましてはこちらよりお問い合わせください。