スマートカーのコネクテッドを実現するコネクタ
クルマのコネクテッド機能はドライバーにとってなくてはならないモノになりました。ユーザーの更なるニーズに応える為、自動車業界ではIoT技術へ多額投資を行い、驚異的なスピードでスマートカーの機能向上を図っています。2021年には全体の82%にあたる9,400万台のスマートカーを出荷されると予測され、急速に進歩する技術への需要の大きさを示しています(Business Insider予測)。
コネクテッド機能は現時点で2つのタイプに分けられます。ラジオや地域の携帯ネットワークにつなげるアンテナを内蔵しているタイプとスマートフォンとのテザリングでデータ接続を行うタイプです。テザリングは、BluetoothまたはUSBケーブルを通して行われます。
データ接続に加え、コネクテッドカーはGPSを搭載し、カーナビや緊急時の連絡、衛星ラジオ、ハンズフリー通話、センサーおよびデータ収集、そしてキーレスでのドアロック解除およびエンジン始動を可能にしています。タイヤ空気圧モニタリング等は、内蔵タイプ、基板アンテナのどちらでも利用可能です。その他、緊急時の連絡サービス・カーナビや衛星ラジオといったデータ集約システム等は、外付けの特定用途向けアンテナが必要になります。
これ等の様々なニーズに対して、アイペックスコネクタは多様なRF接続ソリューションを取り揃えています。独自技術のi-Fit®を搭載した超小型 細線同軸コネクタ・MHF®シリーズで、モジュールに求められる高信頼性を、最適なサイズで提供可能です。
クルマのコネクテッド用途として広く使用される周波数帯はDC~6 GHz以下ですが、このレンジにはMHF I の検討をオススメします。基板からの嵌合高さは2.5mm(1.8mm外径ケーブルタイプ)から3mm(2.0mm外径ケーブルタイプ)。ケーブル外径は用途に適したサイズをお選びいただけます。
大量生産において、各製品の性能のバラつきを抑えるのは重要です。MHFシリーズは独自技術のi-Fitにより、 DC~3 GHzからは最大1.3 VSWR、3~6 GHzからは最大1.5 VSWRを安定的にキープしています。レセプタクルの基板半田付け箇所が3カ所の従来品(3パッド)に加えて、耐久性向上を望める4パッドタイプも選択いただけます。
高振動・高衝撃といった車載アプリケーションならではの問題にも対応できる様、I-PEXの技術者は更なる改良を加えました。道路は常に平坦ではなく、その上を走るクルマの振動により、時間が経つとコネクタが外れてしまう恐れがあります。
このような問題に対処するため、I-PEXコネクタは2017年にMHF I LKをリリースしました。画期的なメカニカルロックを搭載したこのソリューションは様々なサイズのケーブル外径(0.81mm OD、1.13mm OD、1.32mm OD、1.37mm OD、1.80mm OD)で使用可能。要求されるILスペックとケーブル長に合わせてお選びいただけます。 更に、20N以上の初期コネクタ保持力により、5N以上の標準MHF Iコネクタシリーズより優れた対振動・対衝撃性を実現しています。30サイクル後でも、MHF I LKでは10N以上で、3N以上の標準MHF Iよりも優れています。
詳細について、またどのコネクタがニーズに適しているかのご相談はこちらまでお問い合わせください。